Windows8新機能の紹介

ここからはWindows 8の新機能について解説する。Windows 8の新機能の最大のものといえば、すでに説明したWindows 8 UIおよびそのアプリということになるが、それ以外でも、Windows 8で強化された機能は数多く存在する。ここではそれらについて紹介しよう。

※以下、(8)はWindows 8で対応の機能、(Pro)はPro以上で対応の機能、(Ent)はEnterpriseのみの機能、(64)は64bit版のみ対応の機能を表す。

記憶域プール(8)(Pro)

Windows 8のOS機能で最も大きな機能追加ともいえるのが「記憶域プール」だろう。従来のWindowsは、記憶領域(ディスク領域)のサイズは基本的には接続された物理ディスクの容量に縛られ、ディスク容量が不足したらハードディスクを増設、ただしこれまで使っていたドライブの容量は増やせないので、新たにドライブレターを追加する、という運用しかできなかった。

Windows 8での「記憶域プール」は、こうした物理ディスクの容量による縛りを取り払う機能だ。例えばパソコンに(Cドライブ以外に)1TBのハードディスクが3台接続されているとする。これまでは、それぞれのディスクにD:、E:、F:といったドライブレターを振り、それぞれ1TBのディスクとして運用するか、あるいは「スパンボリューム」機能を使って、3TBのディスク1台として使うといった運用しかできなかった。後者の運用なら問題ないように思えるかもしれないが、使用していくうちにデータ総量が3TBを超え、ディスクを増設した場合には、結局追加されたディスクには新しいドライブレターが振られることになる。

Windows 8の「記憶域プール」は、こうした問題を解決する。まず、1TBのハードディスクが3台あった場合、Windows 8ではこれらの合計=3TBの記憶域プールとして扱う。例えばユーザーが1.5TBのディスクが使いたいと思った場合、合計3TBの中から任意に1.5TB分の容量を確保し、これを1台の「仮想ディスク」として扱うことができる。残り1.5TBはまた別の用途に使うことが可能だ。ユーザーは、元の3TBが3TBのディスク1台なのか、1TBのディスク3台なのか、それとも1TB+2TBなのかは意識する必要がない。単に「3TBの記憶域が存在する」とだけ認識すればよい。

さらに、Windows 8の記憶域プールでは「シン・プロビジョニング」機能が使える。この機能では、実際に物理的な記憶容量が存在するか否かに関わらず、あらかじめ必要な記憶容量を準備しておく。先ほどの例では物理ディスクは3TB分しかないが、ユーザーが「最大20TBのディスク容量が必要」と判断したときには、20TBの容量を持つ仮想ディスクを定義できる。現実には3TBの記憶領域しかないので、実際にデータを3TB以上記憶しようと思うとディスク容量の不足が生じるが、もしそうした状況になったら、その時点で物理ディスクを記憶域プールに追加すれば、仮想ディスクは何の問題もなく使い続けられる。要するに「あとからどんどん容量を追加できるハードディスク」と考えればよい。なお、Windows 8では、最大64TBまでの仮想ディスクを作成できる。

複数のディスクを使用する際のボリュームのスタイルも増加した。Windows 7では、複数の領域を結合して使用する「スパンボリューム(JBOD)」、複数の同容量のディスクを分散書き込みする「ストライプボリューム(RAID-0)」、2台のディスクに同内容を書き込む「ミラーボリューム(RAID-1)」の3種類を使えたが、Windows 8の記憶域プールではこれらに加えて、いわゆるRAID-5を実現する「パリティ」、3台の物理ディスクに同内容を書き込む「3方向ミラー」も利用できるようになった。

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